冬の先輩
朝焼彩茜色

冬の先輩が太陽を白く吐く

先輩がもうすぐ卒業する 天道虫の校章をつけて
思い出の扉を瞼で閉じ 積る雪で熟成させる

また冬の先輩に逢う日まで

冬の真ん中の冬の先輩 祭る行事に揺れている
ただ白い太陽の後ろで

また冬の先輩に逢う日まで

修士号は46億階の天空まで行かねば取れませんか

また留学するのですね ただ笑みの為に

冬の先輩

どうか その天道虫を私に下さい

冬の先輩

私は春に46奥の麓へ修士号を取りに

桜が咲く頃 留学します

冬の先輩

いつか どこかの 交わりの四季の揺らぎに

逢いましょう

また冬の先輩に逢う日まで


自由詩 冬の先輩 Copyright 朝焼彩茜色 2013-01-30 20:44:14
notebook Home 戻る