すぎてゆくこと
唐草フウ


何かをのこしておきたくて
つづりたい指がかじかんで
きもちごとポケットの中
くしゃっとしたままだ

あきらめることがたくさん?
しかたないに変換
かなしいことを冬の海の底へしずめるのもどうかなあ
そのぶん春が光っても
おもいだしてしまうから
無理には押し込められない
すてられない破片たち

何かを伝えてみたくて
くちびるの形をかんがえて
メを閉じてみるけど
さむくて眠ってしまうんだ

もうひと月過ぎるのに
きのうの満月があまり綺麗すぎて
痛くなったんだ








自由詩 すぎてゆくこと Copyright 唐草フウ 2013-01-29 21:03:02
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