今もどうやら生きている
番田 


気づけば内定していた印刷会社で
ぼんやりと ひたすら ローテーションワークする 
詩をひたすらにノートに書くように
目を刺す 昼の強烈な日差しだけは 二月の初旬は貴重だった


だけどこれからどこにいくのだろう
ねえ 昔部落だったんだよ ここは と君
だけど 見回しても 女子供が 行き交う通りの中で
僕にはその意味がさっぱり わからなかった


いつも 手から失うことばかりだった
芋ではちきれそうなビニール袋を手に持って 
いつも 職安のわら半紙に刷られた求人票を握りしめていた
そして 歩いてきた 北の凍てつく氷の道を



自由詩 今もどうやら生きている Copyright 番田  2013-01-28 01:33:27
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