一貫性について
まーつん

洗練が鼻に付き
素朴さが胸を打つ

そんなこともある

手慣れた自己模倣で
しなやかな曲線を描く時
僕は絵筆を膝で折り
あえてごろりと横になる

だって つまらないもの

過去の自分に背を向けて
未知の見方に身を委ねる


それを裏切りと呼ぼうとも


同じネタ見てマスをかくより
見知らぬ女に出会いたい
品がないかな? こりゃ失敬

だけど

一度きりの人生を
一つだけの生き方で

有象無象の世の中を
たった一つの物差しで

それも美しいかもしれないが
やっぱり 無理がある気がする

我慢して 我慢して
だけど一体 何のため?

君と手を繋いで同じ道を歩くより
君と別れてでも未知の道を往きたい

それが さようなら ということ

そんな僕を抱きしめ
笑って見送ってくれるなら



それが 愛ということ


虫がいいかも しれないけれど










自由詩 一貫性について Copyright まーつん 2013-01-27 09:33:05
notebook Home 戻る