まーつん

砂丘のてっぺんに立ち尽くして歌う
君のソプラノ

俺は君の足元で震える
一掴みの雑草
音の滴を全身に浴びて
枯れかけた葉を再び広げる

歌ってくれ 思いのままに

君が自由をつかむほど
俺も解放されていく


聴きたいのは君の声


真夏の炎熱の中で
冬の木枯らしの中で


己が憎しみに目が潰れて
光の中にうずくまるとき

己が欲望に踊らされて
暗闇の中を惑うとき

聴きたいのは君の声


愛を歌う 君の歌声






自由詩Copyright まーつん 2013-01-26 12:58:37
notebook Home 戻る