逢う魔が時
石田とわ



       夕闇迫る三差路で
       迎えが来ぬかと立ち尽くす
       逢えぬあなたに逢いたくて
       黒髪闇に溶かします
       紅い時が往き過ぎて
       そらに綺羅星でましょうか
       犬の遠吠え聞こえたら
       白き月に照らされて
       濡羽に染まりし足元を
       みつめて三差路背にします













自由詩 逢う魔が時 Copyright 石田とわ 2013-01-23 23:58:34
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