トルコキキョウ ひらゆら
朝焼彩茜色

トルコキキョウ スカートを裾をひらゆらひらゆら させている
貴女と呼ぶべきかしら 幼い妖精の衛星が見える
貴女と呼ぶには 重力をあまり感じていない様

トルコキキョウ 月曜日に透き通る喉を 瓶に足をつける
生成りの ひらゆらひらゆら 裾は桃色に褐色がかかる 虹の陽に
水に浸る香りは控えめに 裸体は女性を描き始めている

トルコキキョウ このカフェのヤニの壁に刃向かう 凛
木曜日に褐色が 花瓶の中に破門を囁き始める 
幼い妖精は湧き水を想像している 泣きながら

トルコキキョウ このカフェに微塵の眺め人 わたし
トルコキキョウ 週末に後悔のない末を迎える
貴女と呼ぶべきかしら 幼い妖精の星屑が降って落ちる 華びら

 ひらゆらひらゆら落ち弾く 凛

もう重力の引きに

トルコキキョウ           


自由詩 トルコキキョウ ひらゆら Copyright 朝焼彩茜色 2013-01-23 21:25:12
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