待つこと
黒髪

レモンのようにすっぱい恋だった
イチゴのようにすっぱい恋だった
甘い気持ちになる前に終わってしまった
それでもあきらめられない僕だった
寒い風吹く街角で
祈るような想いを飲み込んだ銀行の看板
今行く待っていてくれ
待っていてくれ
知らんぷりはやめてくれ
ずいぶん長いこと待たせてしまったねと
あなたに言うために生きてきた
終わりかけてる世界の中でずっと耐えていた
恋の時間だけが続いていた
夢だらけだったけど
これだけを目覚めて手に入れたかった
これだけが生まれて目に見えた


自由詩 待つこと Copyright 黒髪 2013-01-19 23:20:33
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