俺とピノ子
まきしむ
ペンギンが氷の上歩いてる
フラフープを彼らに入れるゲーム
輪投げみたいにね
ピノ子と戦ったよ
おれ筋力あるから
楽勝だと思って
適当に投げたよ
傲慢だったね
ピノ子真剣だったから負けちゃったよ
俺ピノ子と結婚するよ
年の差なんて関係ないだろ
俺ピノ子と結婚する
土手でたんぽぽの周り飛びまわる
ミツバチ見ながらデートしたね
でも夜のことしか考えてなかった
ピノ子のなかめちゃくちゃ硬かったね
でも夢みたいだった
ピノ子涙流してたね
今死にたい、てつぶやいたから
強く抱きしめたさ
棺桶に入れられて
ピノ子燃やされたね
人間じゃないからって
おばけらしいよ
おれそんなんいやだから
服を脱いで飛び込んだね
そりゃ熱かったけど
一緒に死ねるなら別によかったね
空の上で楽になれるなら
もうよかったよね
炎の中俺ら溶け合って
昇っていったね
なんの意味もなかったし
それで充分だったね
おしまいに
手を合わせ
合掌
ドビュッシーの
月の光を口笛で吹いたね
真っ昼間だったけど
いちばん好きな歌だからね
ピノ子先に骸骨になってた
俺もすぐなるって思った
中間部の上がってくとこ
そこまでしか覚えてないね
そんな感じでした。
俺とピノ子。
これからは、何卒よろしくお願いします。(拍手)