熱
田園
熱
雪の降らない土地に居て
テレビの冬を見ていると
ストーブの温かさも手伝って
たいそう眠くなる
目の前ではアナウンサーや住民が
寒そうに寒そうにしているのに
私はうつらうつらと夢見心地
熱帯でラフレシアを踏みつけた
某漫画家はまだ生きており
その熱はいかほどかと
雪を触らぬ私は考える
きっと全く眠くならない
強烈な力が働いていただろう
私は暖かな冬でもって
笑ってしまったよ意味もなく
油断をしたよ意図的に
自由詩
熱
Copyright
田園
2013-01-18 21:44:36