ポイントいりません(ツイッター)
モリマサ公

日々を
いいかんじでこわしていく

もとから顔なんて無かったような場所で
もう
からだでなんかいたくない

意味となって
更新されていく
「でこぼこの部分」

何度もなでながら

乾いたペットフード
のようなものをたべて
透明で
味の無い
香りの無い
水みたいなものを飲んでいる


夢が断片になってしまう
リゾート
スクール
バスルーム
思い出せない夜明けが
わたしたちをつつむ
そしていつもとても曖昧な
クローゼットの中で目が
覚める


とぎれていく雲の間で
トリたちのうすっぺらい翼が
開くたびに
空間が閉じる
ブルーシートをひろげた
できそこないの空
しわがひとつもよらない
濡れた瞳の上に
ぼろぼろと文字がこぼれていく

あれはたぶんどこでもなかった
つぶやいたとたんに
広がっていく
わたしたちの皮膚

なんども
なんども
くりかえし
震えている
ぶるぶるした
どこまでも長い
終わりの無い
足で
見つめている風景に
落ちていく


重ねあわせていく数秒先の未来
舞っている枯れ葉
運命の終わりと始まり
三月の水
いれかわりつづける現在
日差し
犬の遠吠え
月はまっしろく
巨大で
かすかに揺れながらおまえの
頭の上に
張り付くんだよ

おもちゃが腕に
ぶらさがって
サボテンの針は
リビングでひかった
誰かのための
食卓
不気味なアルファベット
並んでいる毛穴の開く音が
あちこちでする

毎日
息をしてるのが
恥ずかしくて
しかたないのに
わたしたち
みんな
どうか
していた


全てをリンクして記録する無言の気配
全神経を集中させて細かく裂けながら
ぼんやりした感情そのものになっていく









 


自由詩 ポイントいりません(ツイッター) Copyright モリマサ公 2013-01-18 02:39:10
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