窓口からの声
朝焼彩茜色

後味の悪い夢を見た
夢で良かった夢を見た

分析結果の探せない夢世界からの遮断
気になる蒲公英の根から 無駄な栄養素を摂取したかのよう

 現実の現状の手がかりにたすきを投げかけたであろう
 夢世界の私の窓口

 「ごめん、受け取れなかった」

かつて住んでいた和式トイレの家が
時折 窓口から声がかかる

懐かしむ余韻のない 後味の奇妙な夢を見た
夢で良かった夢を見た

分析結果の纏めに放置せざるをえない 窓口の空気管
躊躇なく刺した淀んだ酸素不足

 現実の現状の手がかりに映像を送り込んだ
 罠かもしれない

 私は別の窓口を探すことにした
 ふきぬけの筒状の窓口を

アナログテレビのざらざらした映像が頭から離れない

 「もう一度、見せてくれないか・・・」



自由詩 窓口からの声 Copyright 朝焼彩茜色 2013-01-14 21:24:24
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