黄金比
花形新次

とうとう言ってしまったな
薄々気づいてはいたけれど
敢えて触れなかったのに
まだまだこれからの娘だから
温かく見守っていたかったんだ
それなのに

剛力が
僕の剛力が
短足っぽいなんて
言って欲しくなかったんだ

剛力は
僕の剛力は
胴と足が
黄金比なだけなんだ

きっと
そうなんだ


自由詩 黄金比 Copyright 花形新次 2013-01-11 23:21:16
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