足跡
たもつ

 
 
石の言語
語られることのない
肉体の履歴

行間でさなぎは
静かに波となった

命のないものは
絶え間なく産まれ
命のあるものは
ただ数を数えた

都市を離れて
観賞魚の水槽へと
足跡は続く
 
 


自由詩 足跡 Copyright たもつ 2013-01-09 22:26:26
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