意の血
シホ.N



視界も
音もなく
匂いも
味もなく

固い枕と
軽い布団の
身に触れることだけに
意が集中する

意するところ
過去未来はなく
今現在の
一瞬一瞬

間隙なき
感覚
機械的な
器官

自らの身を
裡返し
広げて晒して
血を乾かす



自由詩 意の血 Copyright シホ.N 2013-01-07 17:33:10
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