I love you
小原あき
おしゃべりな君の愛してるは
雲みたいに飛んでいってしまうから
掴めない
だから
君がいくら愛してると言っても
雨のように触れられない
遠い雲を掴むみたいに
虚しい
言葉にするより手をつないだ方がいい
言葉にしないと伝わらない
言葉だけではわからない
例えば君が
綺麗な形の雲を見つけて
わたしに教えて
わたしが息子に教えて
3人で見る
そんなことで
君の愛してるは
春の雨みたいに暖かい
どうか
I love you
と言って欲しい
使い慣れない
異国の言葉で
なぜだかわかる?
饒舌ではない君の言葉は新鮮で
きっとわたしに雨が降る
君の言葉の雲から
暖かい雨が降る
どうか
I love you
と言って欲しい
拙い言葉で
君の愛してるが
当たり前にならないように