誘惑
Lucy
みえない森の方角から
霧を纏い
しなやかな足どりで
私の窓の下に来る
ひかる夜露に足を濡らし
銀色のうぶげを欹て
耳をすましている
胸を刺す
たしかな気配
明かりとり窓のはるか下
石の壁に耳をつけ
私も息をころしている
自由詩
誘惑
Copyright
Lucy
2013-01-04 12:52:59
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