願うって
まーつん

願うって怖い
意気地なしだと思われても

やっぱり 願うって 怖い

世界があまりに美しいと
自分がその一部だということが
信じられなくなってくる 嬉しくなってくる

世界があまりに醜いと
自分がその一部だということを
信じるのがいやになる 悲しくなってくる

ある意味それは お天気次第だけど

お日様が照らせば
ゴミ捨て場だって美しい

雲に影を落とされれば
遊園地だって暗くなる

それは 人の見かけも同じこと
幸せなら 輝く笑顔に晴れ上がり
不幸なら 涙、涙の土砂降りだ

願うって怖い
拒絶されることもある
だから 殻に閉じこもる
そして 孤独になっていく

゛勇気を出して
 足を踏み出す゛

月並みなこの言葉の
なんて確かな造りだろう

これは踏み台のようなもの
見上げるだけだった星に
その手を伸ばすための

星明かりを掴んでみたら きっと熱いだろう
その指は 冷え切っていたから

だけど

やがて光の熱は その身体全部を
気持ちよく 温めてくれるに違いない

願いが叶う時って きっと そんな感じなんだろう



背伸びして つま先立ちして

精一杯 手を伸ばして


それを掴んだ時











自由詩 願うって Copyright まーつん 2013-01-03 18:53:33
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