香港経由で
番田 


一人
見えない光の向こうを見ていた気がする
東洋人の
格子柄のシャツが無数に行き交う街で


水商売以外に見つからなかった
仕事は
疲れ果てた僕は 暗い街を練り歩いていた
一人で


雨の窓の中
遠い記憶の中にあるイベリア半島に向かう
僕は
ぼんやりとした熱気をはらんだアジアの空港にいた



自由詩 香港経由で Copyright 番田  2013-01-02 02:55:28
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