ムーンフェイズ
梅昆布茶
月はあなたのように
影をしたがえて夜を照らす
夜はあなたのように昼をしたがえて
星のもとに戻す
愛は醸成された悲しみの塊で
いつもその貌を変える
僕の道程は幅広く豊かで優しい表情をしているだろう
たとえ虚偽という異物が混じっていようと
言葉で語れるものはとても少ないのかもしれないが
そのなかに花をさがす
手探りの感触を確かめるように
生きて行けたらよいと思う
人生という平面は遠近感を超えて
多数の分岐や起伏や僕や君の吐息を支える
でも記憶だけは正直でとても優しい
ぼくは月にしたがう僕にしたがうのだろう
いつも月齢は僕に影を落として
移ろってゆくんだもの