おいわい
ドクダミ五十号





猫よ

我々には降誕祭も

盆暮れ正月だって

自身の誕生日さえ

周囲とは異なり

意味を持たない


然し

猫よ

私が

お前に

上記の様な節目を適用し

お前の命あるを祝うならば

ハレの日であるのだよ

同時に

私にも意味ある日となり

祝うに値する節目になるよ

例へ私がそうされずとも

結論だ

如何な日であらうと

祝う事で特別な日となる

祝う対象が己にあらずとも

よって

他を祝うに躊躇するべからず


なので

猫よ

お前の本当の誕生日は知らないが

十二月二十三日としよう

祝の肴は相も変わらずの猫缶だが

きちんと持参いたしますよ

かの人より一日早いぞ

嬉しいか

今年の冬も越せよ

来年も祝いたいのだ



自由詩 おいわい Copyright ドクダミ五十号 2012-12-22 16:11:15
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