単調な、一方向だけのベクトルだって言われたけれど

そうであっても構わないと思っている。

だって、それが本当の思いなんだもの。



フィクション詩でなければの話だけれど

思いを素直に口にするような

口語詩を書くときには

嘘をわざわざ書きたくないし

事実を捻じ曲げて、面白おかしくする気はないよ。



それがプロだというのなら

そんなプロなどならなくていい。



ひとりでもいい。

だれかにそっと届いてくれたら

そうして、その誰かが喜んでくれるなり

楽しんでくれるなり

感動してくれるなりしてくれたなら

それで十分。

おつりがくるさ。



プロになりたくて

詩をかいているんじゃない。

思いをキミに届けたいから

言葉という糸で、詩を編むのだ。

マフラーなり、セーターなり

そういった形を持って。



そうして生まれた詩が

キミに届いたとして

それをキミが着てくれたなら

プロになることなんかより

ずっとずっと価値のあることだと

そう思えるんだ。



読んでくれて

ありがとう。

そう思えるんだ。