椅子と影
はるな


旅のおわりをかんじていた
あなたと
向かい合っていたら

一対のカップと湯気のむこう
あるいはガラス窓のすぐあちら側の世界

あなたの考えていることが
いちどでもわかったなら

旅のおわりを感じていた
あなたと
一緒になら
どんなによかっただろう

ほほえんでいるあなたの椅子に
うっすらと影が寄り添っている



自由詩 椅子と影 Copyright はるな 2012-12-18 18:32:04
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