◆神様みたいなバクテリア
千波 一也
愛はみな
神様みたいなバクテリア
こころの隅ほど繁殖しやすい
雨にふれ
言葉は胸にかくまわれ
幾百幾千、増殖をする
アイ・ラヴ・ユー
弱みをにぎる一言はテクニカルだね
そう、アイ・ミス・ユー
砕け散る言葉のなかにぼくは居る
そうしてぼくはなお砕け散る
ため息の
岸辺に憩う花影の土の下の土
例えば、私は
口移し
ウイルスはみな口移し
わかっているのに
また、今日は
真っ黒い瞳はきっと接種痕
ドクトル・ゴッドの遊びか詫びか
淋しさも夢も語りも病でしょう
とうに世界は
バイオ・ハザード
ささやかな
身を寄せ合って傾けて
鍵穴まわせ
楽園のため
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【定型のあそび】