大人の扉
キダタカシ

昨日汚れた
白い食器

それをシンクに
溜めたまま

母は朝から
テレビゲーム


理想の親を
想像しながら
幼いボクは

小さな身体で
大きなため息
一つ吐く



でも
「まあ、居るだけで
有り難いのかな」
なんて
ちょっぴりニガイ
大人の扉を
叩いてみれば

暖かい朝日が
差し込こんで
こごえた心を
溶かしてくれた


きっと今日も
楽しい一日になるに
違いない



自由詩 大人の扉 Copyright キダタカシ 2012-12-17 12:35:43
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