走ル
yamadahifumi

    
音を言葉に
言葉を音に
絵画の中へと入り
僕は呼吸する

僕は朝へと
走り出す
己の世界の中
スピーカーからは見知らぬ音楽

世界を置き去りにして
僕は走る
人は幻影
世界は加速

だから

言葉より速く
音より速く
世界の回転より、光よりもっと速く
そして、
人よりもっともっと速く


僕は
走る
僕を置いて


自由詩 走ル Copyright yamadahifumi 2012-12-16 03:56:25
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