しあわせな キセキ
藤鈴呼
彼女位の年齢の頃 私は
只管 ハンドルとマイク握ってたな
と 思い出す
彼女は 新しい情報を詰め込んで 世界観に浸る
それは 余裕が有るのかも 知れないな、と思った
私は この場所から離れて、心を吐き出す為に
詠って 歌って 発散してた
それは 容量オーバーだったからなのかも
知れないな
なんて 今は 思う
新しい景色を眺めて 好きな曲を思い切り叫んで
解消出来た気に なってたんだ
でも 途中で 気付いた
何処へ行っても 同じなんだ、って。
「ここ」から逃げたから 得られるものも
確かに 有るけれど。
それが 此処でも
それが 個々でも。
今となれば
新しい景色 求められるのも
行きたい場所に 行けるのも
逃げる場所が 有ることも
握るハンドル、走る道の存在
それら全てが 幸せな 奇跡 なんだよね
それら全ては 倖せな 軌跡 なんだろうね
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