猫飯
まきしむ

猫飯

帰ってきたのは、夜が明ける頃
雲が右から左へ
流れてゆきます
とかげがしゅっと
石の裏へ隠れると
パンダがあくびをもらし
孔雀が羽を広げます
体を温めるため
やかんに水をいれ
火にかけました
脱ぎ忘れていたコートを掛け
ソファに座ると
目を閉じ
じっと追憶にふけります

   +

雨が降っていました
直に濡れると、けっこう冷たいです
服がはりついている
目の前でボルトが六角形を作り廻っていました
足元ではぐずぐずになった土が
歩を進めるたび
ぺっちょんぺっちょんと
あ、二葉が出ています
岩が曝されています
雲が流れていきます
イグアナ
荒野でした
雨が降っています

持参したスコップを片手に
えっちらと
掘り返せば
茶色に滲んだ水、

とうもろこし?
いや、小石だった
糖分が、欲しい
欲しいのは、人
人はここにはいない

小さなパンダがでてくる、
パンダは、ともだち?
そうじゃない
彼らは動物だ
イグアナは?
親戚でない
とかげは


森の中踊る人々


諦めてスコップを放り投げる
晴れ間
太陽がでている
大きな太陽がでている
光が広がって
大地を包んでいる
その中に僕も含まれるだろうか
どうだろうね
ねんごろに
感謝しないとね
ひざまずく?
足をおりまげ
手を裏がえし
献上

<<空に登りながら

∞∞∞∞∞∞∞


やあ、あ、あ、あげます

わたしの魂
ギ、gigi、gigiggggギギギフト券もつけます

はい、どどsdどddどどうぞ

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                           !

やかんのぴゅーって音で
目を覚まし
キッチンにいくと
近所の猫
たまに遊びに来るやつが
いつの間に居て
にゃあ、にゅぁああと鳴いている
飯、食いてえのかお前
nekomeshiはまだあったっけな


自由詩 猫飯 Copyright まきしむ 2012-12-12 19:31:46
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