幸せのゲーム(縦書き)
あおば

                   121211





これからの音と色がかもじいー

頭のてっぺんから声がするから
おーいと叫べば、ほーいと応えるのさ
キラリと滑りながらゴールを目指せ!
転校生は惑星のようには動かさない
無慈悲な掟のようなルールブックには
一直線に走るフォワードの憎しみと
どんな圧力にも耐えるつもりのフルバックの諦観が
非常事態も当たり前の顔つきにするために
インフレーションを恐れる私の頭上を惰回転しながら
フットボールがすっ飛んで行った陽の短い午後の決勝戦
勝ちたいと負けられないの相克がスピードに災いするのだと
コーチのアドバイスを聞き流して仕合わせ色の作戦を練った








初出 「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)
    http://anapai.com/tanpatsu/goru/
縦書き仮名混じりに改め再投稿、タイトルは、小川 葉さん。





自由詩 幸せのゲーム(縦書き) Copyright あおば 2012-12-11 15:49:08
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