うつむせになったら ねむれるかもしれない。
そよ風

寝そびれた夜は
色の濃い記憶が押し寄せる。
色の濃い記憶は私を蝕む。

暑い夏の日、緑と黒のコントラストと、
目が開けられないくらいの
つよい光に包まれた景色

『ここは世界で一番幸せな場所』
言葉の断片

暑くて体がうっとおしい
暑くて考えるのもうっとおしく
ただ、膝の上の頭の重みを感じていた。

それは、いつどこでだれと‥
思いだせない。

世界で一番幸せな場所は、いつでもある場所ではなく
ポイントで存在していたんだ。

もちろんその場所には戻れない。

周知の事実だ。

寝そびれた夜は、
現実と記憶の境目が曖昧になる。

うつむせになったら
ねむれるかもしれない。


自由詩 うつむせになったら ねむれるかもしれない。 Copyright そよ風 2012-12-10 03:33:55
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