無線
subaru★

繋がりなんて無いと思っていた
見えないものは信じないと
決め込んでいた

飛び交うのは
想像したくないものだと
決め込んでいた

見えないものは
ふれあえないものだと
勝手に案じていた

手を繋げばショートして
水と油のように弾き合って

語り合えれば
互いに惹きあうのに

なのに
守るべきことに
拘り過ぎて

接触を怖れて
スイッチを押せないでいた

見えなくても
実は繋がろうとしている

想像出来ない豊かなもの
触れて 初めて 分かる

見えなくても
繋がろうとしている
無数の線が

あなたの
目の前にも
張りめぐらせている筈だ


自由詩 無線 Copyright subaru★ 2012-12-06 17:55:07
notebook Home 戻る