冬の失業
番田 

とても疲れた 何故だろうと思うけれど 僕には外の世界が怖い
顔を なじみの定食屋にも出せない 日々 松屋に入り浸っている
生きている感覚自体から風邪でもひかないかと思うほどに遠のいていく
美術館へと足を運んでは 人間の精神の根底を求めて ロシア人の彫刻作品をぼんやりと見つめていた



自由詩 冬の失業 Copyright 番田  2012-12-05 01:54:16
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