秋の音
灰泥軽茶

すっぽりと紅葉を被り

ひのひかりを浴びる

こっそりと山を歩きながら

誰にも気づかれないようにと

鳥の鳴き声をまねて

飛んでいく

雲が急に流れだし

しっとりと山の空気が包み

疲れた私は

ゆっくりと不時着して

えいっと身体を震わし鳴らせば

森が静かな弦を震わし

大きく木霊する











自由詩 秋の音 Copyright 灰泥軽茶 2012-12-04 02:17:46
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