石の夢
夜恋

白くて少しざらっとした
鉱石のような植物
そんな草原で

石の人は
静かに一歩一歩
歩いている

目的は有れど
既にその石よりも
風化し忘れてしまいそう

傍らには
背中から苔を生やした
熔岩石の老犬

いつまでも
ゆっくりと
白い野原をあるく


自由詩 石の夢 Copyright 夜恋 2012-12-01 22:46:40
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