小さな面倒くさい。
元親 ミッド

ある日

小さな「面倒くさい」と出くわして

何気に後回しにしてしまう。





だけども、後回しにしたことで

視界の隅に追いやっただけのつもりが

いつしか視界の外にはみ出てしまっていて

すっかりそんなこと

忘れてしまっていたりした。





ある日、後回しにしてしまっていた

「面倒くさい」と再会するに至り

思わず「しまった」と後悔する。





後回しにしていた「面倒くさい」は

最初のときよりも

もっと、もっと大きな「面倒くさい」に

なってしまっていた。





そうだ。もしもあの時すみやかに

さらりと片付けておけば

まだ簡単なことだったのに

今ほど複雑で困難な状況には

ならなかったであろうに。





小さな「面倒くさい」を

逃がしてしまえば

大きな「面倒くさい」に

育ててしまう。





どうしょうもない状況に

陥ってしまう前に

「面倒くさい」を

僕らは一つづつ

あせらなくてもいいから

片付けていこう。

結局は、丁寧に

「面倒くさい」から逃げずに

向き合っていくことが

一番の近道だから。


自由詩 小さな面倒くさい。 Copyright 元親 ミッド 2012-11-30 10:43:50
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