無題
高瀬
枯らせたくない花ばかり
両の手に溢れる
会いたくて泣けども
抱えきれずにこぼしてしまう
いつも間に合わなくて
いつまでもこの手は無力だ
守りきれない
たくさんのまたたきを
ただ見ているだけならば
なんのための腕なのか
傷だらけでも振るうべきで
躊躇っている時間なんてない
一刻もはやく
枯らさないようにもうこれ以上
こぼさないように、
想いばかり
、想いばかりふくらんでいく、のに
自由詩
無題
Copyright
高瀬
2012-11-30 00:33:54