さようなら
灰泥軽茶

てのひらひらひら

紅葉ひらりひら

ほぅらほら

どこかでだれかが呼んでいるよ

重なり合った呼吸が

色を濃くしはぜる音

夕焼けが沈んでいくように

どこかに吸い込まれていくように

秋がぱちぱちとやけていく炎のように

じっと今を見つめながら

てのひらをふる


自由詩 さようなら Copyright 灰泥軽茶 2012-11-29 01:33:54
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