流儀
三田九郎

見せないこと

言えないことで

人はたぶんできているから

呑まずにはいられない人

酔いつぶれている人が

ときどき無性に

愛しくなる

前後不覚になってさえ

ほんとのことは

明かさないのさ


自由詩 流儀 Copyright 三田九郎 2012-11-24 07:27:08
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