心の旅
ぎへいじ

明日に何かが変わるそんな幼稚な占いをしてみたが

旅人、と言うにはあまりにも違和感を感じる
この翼
翔ぼうにも言葉が無い

昔、叱られた
送電線の一羽に孤独を感じてはいけないと
彼は孤独では無いのだ
生きるために そうして雨に打たれているのだから

何処で君は そんな孤独を覚えて来たのだと

私には もう旅する心が無いのかも知れない。


心に出来た血豆は潰れる事さえ許されずに皮膚の中をさまよい 無難な所の肉と皮の隙間で窮屈そうにしている

たとえば希望
たとえば…


時が癒してくれる
私にはそんなに時間が無いのだ
今すぐに 時間を追い越し先回りして確かめたい


動かぬ気持ちの痛々し足を引きずりながら
孤独のままで
まだ心の旅を続けている自分が、そこにいるのか どうなのか

今日も一日が終わろうとしている


自由詩 心の旅 Copyright ぎへいじ 2012-11-23 15:57:33
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