owatteruwakeja
竜門勇気
赤い空は夜の続き
星数える予定を君と取り付けたのは
今夜雨が降るから
一人でいるのが淋しいのは
意味があることじゃない
二人でいるのが好きなのは
君だけじゃない
生き方に迷ってるのは
それが大事だって嘘をつかれたから
幸せじゃないのは
そうじゃない事が多いから
って誰かを見てるから
赤い夜の終わり
星数える予定を君がすっぽかしたのは
今夜どこかで誰かが泣いてるから
昔みたいには笑えない
一人が悲しいのは
若いうちだけだ
そういう冗談も言ったことあったっけ
冗談が冗談で済むうちに
もっと一人前になろうとするべきだった
生き方がわからなくなったのは
それを捨てたから
何かあった気がしてポケットを探るだけ
幸せだなんて思えないのは
そこに向かってる最中だから
羽の生えた白痴が僕の手をとって連れ去ろうとする
僕はあそこにいる犬ともう少しそばにいたいんだ
汚い手で触らないで
さみしい夜が幾つ続いても
悲しい別れを押し付けられても
なんかもう
よくわかんないから
どっかいってていいよ
自分で自分がよくわかってるから
説明しなくていいよ
変わろうとは思ってるけど
変わらないから
変わろうとし続けてるだけ
終わってるわけじゃないから
黙ってるんだ
まだ答えが出てないから
待ってるわけじゃないから
数えてるだけなんだ
星の数