owatteruwakeja
竜門勇気


赤い空は夜の続き
星数える予定を君と取り付けたのは
今夜雨が降るから
一人でいるのが淋しいのは
意味があることじゃない
二人でいるのが好きなのは
君だけじゃない

生き方に迷ってるのは
それが大事だって嘘をつかれたから
幸せじゃないのは
そうじゃない事が多いから
って誰かを見てるから

赤い夜の終わり
星数える予定を君がすっぽかしたのは
今夜どこかで誰かが泣いてるから
昔みたいには笑えない
一人が悲しいのは
若いうちだけだ
そういう冗談も言ったことあったっけ
冗談が冗談で済むうちに
もっと一人前になろうとするべきだった

生き方がわからなくなったのは
それを捨てたから
何かあった気がしてポケットを探るだけ

幸せだなんて思えないのは
そこに向かってる最中だから
羽の生えた白痴が僕の手をとって連れ去ろうとする
僕はあそこにいる犬ともう少しそばにいたいんだ
汚い手で触らないで

さみしい夜が幾つ続いても
悲しい別れを押し付けられても
なんかもう
よくわかんないから
どっかいってていいよ

自分で自分がよくわかってるから
説明しなくていいよ
変わろうとは思ってるけど
変わらないから
変わろうとし続けてるだけ

終わってるわけじゃないから
黙ってるんだ
まだ答えが出てないから

待ってるわけじゃないから
数えてるだけなんだ
星の数


自由詩 owatteruwakeja Copyright 竜門勇気 2012-11-14 07:32:07
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