約束の地
HAL
「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから
導き出した主です」(創世記15:7)
「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテまで。
すなわちケニびと、ケニジびと、カドモニびと、
ヘテびと、ペリジびと、レパイムびと、
アモリびと、カナンびと、ギルガシびと、エブスびとの地を与える」(同15:18-21)
見渡す限りの荒地
草さえ生えていない
風が吹けば土埃があがる
そう ここが約束の地だ
きみらに与えられた約束の地だ
さあ きみらはこの荒れた大地を
どんな風に代えられるんだろう
不満そうだね
花咲き鳥啼き風さえ歌う
場所だと想っていたのか
しかし よくみろ
この荒地にたてられている一枚の板たちを
かつて森であったきみらより早く生まれた世代が
道具を創り樹々を伐採し根を掘り起こし
開墾して死んでいった
そのかれらの眠る墓標がたった一枚の板だ
そうここに種を撒き水をやり花を咲かせることが
きみらのための約束の地だ
祈りながら事を成せ
そのためにきみらは生まれてきた
だれも意味なく生まれてはこない
生まれてきた以上
そのいのちには役割も意味もあるんだ