人はみな心の中に花園を持っている
beebee





人はみな心の中に
自分の花園を持っていて
色々な花を育てている

私は一つの花壇に飽き足らず
ネットを彷徨い
この花園を見つけた
私はここに言葉の花を育てている

心の花園から種を移し
水を与え
通り過ぎる旅人に
話しかけ
自分が育ててきた花を見せる
その時の出来に一喜一憂するのだ

そこに私はとねりこの苗を植えた
通りすがりの旅人が
立ち止まり
木陰に涼みながら
小さな泉のそばに咲く
私の花に目を向けてくれたなら

私は風となり
光りの陰なって
そばに寄り添い
ひと時の憩いに
旅人が愁眉を開くのを
じっと待っている

その一瞬を想い
憧れて待っているのだ

今日もまた一つ
小さな言葉の種を植える
水を遣り
おmajiinaiのような歌を唄って聴かせる
伸びすぎた樹々の枝を払い
陽の光りを調整をする

赤い花や白い花、青い花
小さな花や大柄な花
そこでは喜びの木漏れ日が零れ
静かな時間のうちに
想いがたゆたい
緑の風がゆったりと流れている
私は花達のそばに寄り添い
饒舌に話し掛ける

いつか房状の青い花を愛でる貴方を
私は待っている

たとえ木枯らしが吹く
冷たい冬になっても
その一瞬を想い
私は待っているのだ

緑の風よ
青い空を
白い雲を
呼んでおくれ

私は待っているよ



自由詩 人はみな心の中に花園を持っている Copyright beebee 2012-11-12 00:34:12
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