凪知らず
もっぷ

どんなに身を焦がしても
無駄だよ
何度も言われた
諦めきれない

  (でもね…
  (少し、知ったかもね…
  (沁みてるかも…

風がずいぶんと冷たくなってきて
お願いを
ひとつひとつポッケから
取り出してみる

神さまがもし いるとしても
きっと選り好みして可愛がるから
わたしには

微笑まないのだろう
諦観に
やっぱり勝てない 憧憬は
今日もこころに

その影をしっかりと
刻んで そして
宵闇にまぎれていった


自由詩 凪知らず Copyright もっぷ 2012-11-11 00:13:14
notebook Home 戻る