ねぐら
草野春心
生臭い夜に
九本の足が生えている
洗いたてのシーツに置かれた
ただひとつの丸い石
きみの汗がそのうえを伝い
鼠がねぐらに帰るように
闇の奥へ消えてゆく
自由詩
ねぐら
Copyright
草野春心
2012-11-10 10:48:38
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