皺くちゃの子ども
草野春心



  皺くちゃの子ども
  緑色の鋏を手にして
  揺らめく雲の端を断った



  いま、
  目覚めの時
  山の連なりは遠く
  朝焼けに縁どられ煌めく
  森のどこかで熊が身を捩る
  澄んだ川面を曇らせる
  魚たちの影





自由詩 皺くちゃの子ども Copyright 草野春心 2012-11-10 10:37:17
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