リードパイプホテル
和田カマリ

古い城の上の雲が白い
ショッパイ泪が落ちて
一番めの雪を溶かした
人生を賭けた想いは
浅薄に受け流された
誘ったら来てくれたのに
僕を好きじゃないなんて
もうわからないよ
やるせないこの気持ち
小麦色の青は終わった
大人になる事は
茶色になる事だね
僕と言う旅行者はやがて
リードパイプホテルへ到着
ここはふられた男の吹き溜まり
無作法で酒飲みな
三つの角の女と過ごす場所


自由詩 リードパイプホテル Copyright 和田カマリ 2012-11-08 18:15:22
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