シャッタード
和田カマリ

打たれた海岸の松並木のために
時代遅れの絵が集められて
豆粒がウジャウジャしだした
それらは沿岸流系の空から降り
海の静かさを傍観するものだった

激浪によって説得力のある
すべての期待された者たちよりも
はるかにその後より多くの
無味無臭の猿達が丘に登った

その海は灰色でした
水平線にはもとより色がありません
湿地は無限に継続していて
霧のためにカバーされていた
虹のようなものが流れ込み
溶けて海に還流して灰色になったのです

空になってください
白い帆を張って
熟慮した牡蠣色の空に
墨汁は乳色の表面へ
滝になって掛けられます
異常なジワジワの中で
虹彩が自動的に広がるので


自由詩 シャッタード Copyright 和田カマリ 2012-11-07 18:08:57
notebook Home 戻る