病とは
すみたに
眠りを効かない
薬に託す恥
ふさいでいく瞼
ふさがっていくだけの瞼
跳ねる足は冷え
閉じきった耳は誰かの声を聴く
それから起き
ひっぱたき
頭冷やして鏡にののしる
甘えるな
それは我が身だ
ひきうけろ
自分の身体を
引き受ける
他人事
まるで拾い子の
自分をわたしは
痛めつけ殴らせて
悪びれもなく
自分が嘆くのを待つ
やがてわたしは
薬を自分に飲ませる
そしてわたしは自分を癒し
自分には効かないまま
そこで思い知る
病とはなんて勝手なわたし自身なのかと
自由詩
病とは
Copyright
すみたに
2012-11-07 04:28:03