月曜日に食べた寂しさは
水曜日辺りにはすっかり消化されて
金曜日にはうんちとして出てしまった
うんちが出ると
お腹が減るので
土曜日に楽しさを食べた
だけど、楽しさは消化が早くて
日曜日にはうんちになった
お腹が減るので
どうしようなく
お腹が減るので
月曜日に虚しさを食べた
それから一年
いまだにお腹が減らない
食費が浮いて
嬉しいはずなのに
嬉しさを食べられないので
いつまでも虚しい

無理にでも
楽しさを食べようかと思ったのだが
虚しさを食べてから
働けなくて
お金もないから
楽しさを買えないでいた

確か、引き出しの中に
喜びの種があったはず
と、見つけて
庭に植えてみた
秋には収穫できるはず
その頃には
虚しさは消化されているだろうか
喜びは
アルミホイルに包んで
焚き火で焼こう
すーっとした秋の空に
煙が消えていくのを
何かの儀式に見立てて
染みた目を
瞬かせながら