知りたいと願うこと。
元親 ミッド

人は

一人じゃ生きていけないって言うけれど

こうして僕らは群れて生きているのに

一人だと思うことがある。



それが決して辛いとか悲しいとか言っているんじゃない。

時には人は

「一人でも生きていかなければならないことがある」

と、思うんだ。



わかりあって

認め合って

尊重しあい

協力しあって

そうしてこうして生きているんだけども

その実

僕らはすべてをわかりあうことは永遠にないのだから。

親子ですら理解できないこと

親友ですら気づかないこと

恋人ですら思い込んでいる部分

そういうことを

あるときは否定しながら

夢見ているから



いつか

真実に触れて

分かり合えぬ事を知って

僕らは孤独を知る事になる。



だからこそ

僕らが「人を愛すとき」

分かり合えぬ事までも

知りたいと思うんだ。

理解できなくても

知りたいと思うんだ。

そうして少しでも愛する人の心に触れたいと願うんだ。



それこそが

きっと愛だ。

すべてを知ったつもりになるんじゃなくて

すべてを知りたいと願うこと。



人は時には孤独なものだ。

それは人を愛してしまうから。

愛しているから

孤独を感じる事ができるんだ。


自由詩 知りたいと願うこと。 Copyright 元親 ミッド 2012-11-05 15:38:55
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